いま、シェアハウスつみきというところに住んでいる。
ここはリビングがそこまで広くないし、玄関からリビングを通らずに各自の部屋まで行ける構造なので、いまのところ住人同士がしょっちゅう一緒に過ごしているという感じではない。ときどき会ったら話したり、用があるときにLINEで連絡するくらいで。
自分は実家にいたころも、家にいる人ともわざわざメールで連絡するような形態だったから、今の状態は身になじんで居心地がいい。(もう少しコミュニケーションがあってもいいかもしれないけど)
でもこの日の夜はたまたま住人のもんちゃんとリビングでウイスキーを飲もうとなって、お酒を飲みながらだべっていた。近い人とだと、こうやって予定していない急な雑談ができて、自分はシェアハウスでそこがいちばん気に入っている。
途中から住人の一人のマッケイもやってきて、たまたまもんちゃんが数学科に所属しているという話になった。忘れてたけどもんちゃんは数学科だった。
自分は情報文化学部で計算機科学を専攻していたので、無限のある数学の世界と、無限のない計算機の世界で、別々の視点で数字を語ることができてものすごくおもしろかった。
たまたまマッケイも最近になって計算機科学を勉強していたようで、偶然にも同じ世界の話を3人でしていた。
こういう、偶発的だけど知的好奇心をくすぐる雑談が起こると、こういうところに「セレンディピティ」があるんだったなと、名古屋大学の情報文化学部と、全学教育棟にあったフォノンというカフェを思い出す。