2021年7月22日 海の日に東山人間舎に宿泊させてもらえることになりました。東山人間舎の活動に興味がある人やこれから東山人間舎に関わるかもしれない人に、僕が一泊で体験したことを想像できるようなイメージでこの日記を書きます。
僕は21歳の大学生です。東山人間舎は一度お邪魔したことがあり、メンバーとは最低一回は会ったことがあるので初めましての環境というわけではなかったです。でも実際にどのような雰囲気なのかなどはほとんど知らなかったので新しい発見がいくつもありました。
一日過ごして感じたのは、みんなが仲良く暮らすためのシェアハウスというより、まず個人が尊重された上で他者と交わっている印象を受けました。シェアハウスメンバーの袖浦君が「一人暮らしでは自分の考えを他者とすり合わせることが出来ないことが嫌だった」というようなことを話していたのですが、メンバー一人一人が自分が興味あるものを何かしら持っていて、個を磨くためにシェアハウスを活用できているのかもしれません。
東山人間舎ではよく自然発生で議論が行われます。特に自分の興味のあることが相手と重なると住人は自分の考えをより洗礼させるチャンスだと思ってワクワクしているようにも感じました。ここで行われる議論は、共通の解を探すためではなく個別最適解を見つける手段に過ぎないため、誰も自分の考えを否定されることはありません。僕が宿泊した際には、アートとは何か、自身の子育てについての感覚などを江坂さんと袖浦君中心に真剣に話していました。特に子育ての話は熱い話になり、考えが深くなり過ぎて逆に沼に陥ってしまうような場面もありました。でも将来親になるであろう二人がここまで深く考えていると子どもが知った時はとても嬉しい思いをすると思います笑。
議論の中心にいるメンバーだけが東山人間舎を構成しているわけではありません。朝起きると櫻井君がいたので質問攻めをしてみたところ、興味がある金属についての楽しい話を分かりやすくしてくれました。その話については今後書く機会があればがっつり書きます。上条君とは時間の都合であまり話はできなかったんですが類は友を呼ぶのできっと深く興味のあることが何かあるのではと思います。
東山人間舎としての色もありつつ個人としての色もしっかり保てる環境は、一人暮らしは好きだけどどこか物足りなさを感じている学生にとっての最適な場所ではないでしょうか。
7月の最終週に3泊ほどさせてもらえることになったので、その時もまた日記を書かせていただきます。1日では発見できなかった魅力を見つけられればなと思います。
渡辺 啓太