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シェアハウスの楽しそうな写真が実は危険な理由

名古屋大学のまわりのシェアハウス東山人間舎のオーガナイザー江坂大樹です。

シェアハウスのウェブサイトやSNS、シェアハウスに住んでいる人のSNSを見ていると、みんなで楽しそうにしている写真を見ることがあると思います。

それらは魅力的ですが、一方でシェアハウスならではの危険性を示していることがあります。

その内容を紹介します。

1. 「信頼できるコミュニティを持たない人」が集まりやすい

シェアハウスには他の住人がいて、楽しそうだというイメージが一般的なため、「自分もシェアハウスに住めば暮らしが楽しくなる」という思考になりがちです。すると「シェアハウスのもつ楽しそうなイメージに期待をして、自分の不安感を解消するためにシェアハウスを選択する」ことがあります。

すでに信頼できるコミュニティを持っている人は、とくだんシェアハウスのような暮らしの形態に頼る必要がないため、シェアハウスに住むという選択肢はなかなか持つことがありません。

シェアハウスの暮らしを楽しむためには「適切な距離感」と「住人同士の十分なコミュニケーション」が必要なのですが、それは実際に住んでみないとなかなかわかりません。その上で適切に「楽しめている」のであれば問題ないのですが、SNSの写真だけが楽しげで本当は人間関係がめちゃくちゃな場合もあります。そのような人ほど「楽しげな様子」を不特定多数に自慢して「自分のいるところは楽しくていい場所なんだ」と自らを説得しがちです。

似たような構造で、シェアハウスでは情報商材やマルチ商法も流行しやすい状態と言えるでしょう。

もちろんシェアハウスが適切に「信頼できるコミュニティ」になっている場合もありますが、それはなかなかSNSの写真だけでは判別できません。

2. ネガティブな気持ちや状態を隠すために楽しそうな写真をアップしている

シェアハウスは他人同士が近い距離感で長時間過ごすため、人間関係のトラブルがつきものです。ただ、それらは実際に住んでいる人にしか見えてきません。

それらの不満感を、楽しげな写真をアップすることで隠そうとしているのかもしれません。

真なる満足感は、他者に認められなくとも本人の中だけで完結するはずです。

3. いま見ているものは、長続きしない

楽しそうな写真をアップしているシェアハウスのコミュニティが、本当に健全な場合もあります。

一方でそれらは「その時に住んでいる人のコミュニケーションがうまく行っている」だけであり、シェアハウス自体がもつ性質ではありません。時間が経てば変化しているはずです。

つまり、いっときの楽しそうな写真を見て入居をしても、自分が住みはじめるころにはまったく別の雰囲気になっている可能性があります。また、住んでみるとわかりますが、楽しそうなことは何度もやると疲れるし飽きます。

できる限り楽しそうな写真ではない部分を判断材料にして、住むシェアハウスを選択することで、住み始めたときの気分のギャップが少なくなるのではと思います。

シェアハウスの楽しそうな写真の裏にある状況が大切

以上、シェアハウスの楽しそうな写真の裏に隠れて、もしかしたらあるかもしれない危険性を紹介しました。

シェアハウスに何かを期待すること自体が悪いのではなく、その期待が正しいものか、また期待したものが本当にあるシェアハウスなのかを十分に検討することが大切だと思います。

シェアハウスの入居の際には、実際に見学したり、何度か遊びにいくと雰囲気が掴めてよい引っ越しができると思います。参考にしてみてください。

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