帰る場所(2022年1月24日の江坂の日記)

実家に行った。自分を半分くらい育ててもらったおばあちゃんと話した。だんだん、自分のことは忘れていってしまいそうな感じだった。人間が歳を重ねていくとそうなるもんだろう。

改めて自分は実家がとても気に入っていて、そこでの暮らしにとても満足していたのだと気がついた。いま、実家以外でたくさんやるべきことができたことは、すこし寂しい。

過去に父と母が別居をしたからか、本当は家族で一緒に暮らしたかったという気持ちが、この歳になってから溢れてきてしまうことが時々ある。当時の気分はあまり覚えていないのだけど、その事実を見ないようにして、どこか心の奥深くに感情をずっと仕舞い込んでいたのかもしれない。

実家にいたころ、自分が帰宅をしてもそこに家族はなかったけど、寂しと感じた記憶はない。それはやはり祖父と祖母がいつもいてくれたからだと思う。いつ帰ってもいてくれて、家のことをいろいろやってくれて、一緒に食事や会話や生活をしていた。帰るところに安心と楽しみがあった。祖父母は自分の直接の親ではないから、距離感はやはり親とは違っていたけど、それがむしろいい意味でいまの自分を形作ったと思う。(個人を尊重し、人と対等に接する部分)

同時に、思い出すほどたくさんの苦労や迷惑もかけたなと思う。

この辺りの自分の感情はまだ未開のところが多いので、また気づきがあったときには言語化をしておきたい。

ただ寂しいのは、祖父母は年齢が親よりも上だから、自分が世の中で活躍している姿を見せられる量や時間が少ないことだ。

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