倉庫生活 まとめレポート

僕の名前はトイドラ。名古屋大学に通いつつ、作曲家を志す一介の成人男性である。東山人間舎の1つである八雲人間舎の、窓のない2畳の倉庫にこの1か月間住みながら、これまで毎日1本ずつ日記を書き続けてきた。

この記事は、そんな生活の総括というべきレポート記事である。個別の思い出については日記を読んでもらえばいいとして、生活の全体を通して僕が感じたこと、特に、「シェアハウス暮らしについて」「東山(八雲)人間舎について」「2畳間について」感じたことをまとめてみたい。

1.シェアハウス暮らしについて

ちょうどよい

僕は今までずっと実家暮らしだったが、いつか独り立ちするときのために一人暮らしをしてみたいと思っていた。しかし、一人暮らしよりもシェアハウスの方がちょうどよいかもしれない、と考えを変えた。というのも、シェアハウス暮らしというのは、一人暮らしに比べて「将来家庭を持ったときの生活」に近いからである。分業し、空間と時間をシェアし、暗黙裡の何かを察知して動いたり、他人と会話したりする、ということは一人暮らしでは難しい。

人による

僕は、陰キャのわりにシェアハウス暮らしが苦ではなかった。これはこの暮らしの中でも最も意外な発見だった。ただ、毎日住人とコミュニケーションを取り、自分のプライヴェートをも共有し、時には気を遣ったりしながら暮らすというのは、多分つらい人には大変つらいことだろう。また、同居人がどういう人間なのかによっても、シェアハウスのつらさは大きく変わる。八雲の場合、偶然にも僕と気の合う人々が住んでくれていたから、つらくなることなく1か月を過ごし切れたのだとも思う。

同居人が物件価値になる

シェアハウスは、他人と一緒に住む物件である以上、同居人の面白さや人間性などがそのまま物件の付加価値になる。もちろん、負の価値となることも少なくないと思う。八雲の場合、住人がみんな料理上手なので、そこがかなり面白かった。また、毎晩kamijo君の演奏するギターを聞けたのが個人的には楽しかった。むろん、自分の方も他の住人に見合うだけの価値を発揮しなければならないと思う。

2.東山(八雲)人間舎について

立地が良すぎる(個人的に)

人間舎は、名古屋大学と南山大学の両方にとても近い場所にあり、通学するうえではかなりありがたい。また、ファミマやシルクロード、八百鮮といった店が近くにあり、個人的にはかなりいい環境だ。良すぎて要らないものまで買ってしまうが。

そのかわり、大手のスーパーや学生向けの飯屋など、近くにないものもある。また、この辺りは坂道が激しく、人智を超えた急勾配がそこら中に存在しているので、移動手段が難しい。だが、自転車を漕ぐ脚力と執念深ささえあればさして苦ではないので、僕は気にしていない。

シェアハウスとしては異質な気がする

江坂さんのシェアハウスに対するかかわり方や運営理念がしっかりしていて、彼自身がシェアハウスを無尽蔵に楽しもうとしている。普通シェアハウスをやろうと思うような大学生がいたとしても、江坂さんほど純粋な好奇心や探求心を煮詰められる人はいないだろう。しかも、それでいて彼はこのシェアハウスを崩壊させない術をよく考えており、結果として人間舎はシェアハウスとしては異質な仕上がりになっている気がする。いわゆる陽キャウェイみたいな人が住む雰囲気のシェアハウスではなく、もっと深淵のある家に仕上がっている。

住人の質が良い(個人的に)

現状、江坂さんの伝手で住人が集まっているのだが、彼と親しい人には基本的にクソ野郎がいない。なので、自動的に住人も選別されていて、かなり質の高い住人が集まっている気がする。少なくとも、明らかにヤベー奴とかは住んでいない。ただ、今僕は野生のカメで焼き肉をする人(僕)やまぐろの頭をいきなり家に持ってくる人(江坂さん)などをヤベー奴にカウントしていないので、人によっては違う意見になるかもしれない。

3.2畳間について

めちゃくちゃ人による

僕は個人的に、この狭い部屋がかなり気に入っている。ただ、どう考えてもこれは万人ウケする部屋ではない。僕は一人の時間が好きなインドア派なので、この狭さが逆に心地よく、特に寝るときのフィット感はたまらなかった。しかし、そうでない人には真逆の評価になるだろうし、何より窓がないのは正直僕でもつらかった。この部屋は、かなりニッチな需要を満たすフェティッシュで玄人向けな部屋だろう。

朝には太陽が必要

太陽がないと、朝起きることができない。それで何度も苦しめられてきた。壁をぶち壊してでも窓を付けたい気分である。やはり、海には風が、朝には太陽が必要なのだ。

意外と狭くない(個人的に)

1か月過ごしてみて、この部屋が狭くて不便と思ったことはほぼなかった。リビングや台所で過ごす時間も多かったし、何より僕は荷物が少ない。作曲はPCでできるし、服には頓着がないから数着しか持ってきていない。布団は床に直接敷き、荷物はテキトーに固めて置いておけば事足りる。逆に、部屋が広ければ広い分だけ物を置いてしまい、雑然とした状態になるのは目に見えている。この部屋の広さは、僕にとってはかなりちょうどいいと思う。ただし、絶対にそうは思えない人もかなりの数いることが想像に難くない。僕くらいずぼらな人間しか、この境地には至れないと思う。

まとめ

東山人間舎のこの2畳しかない倉庫は、一部のニッチな人に愛される砦となる可能性を存分に秘めている。僕は5月の中旬でここから一旦退去するが、正直言ってかなり住み心地が良かったのでまた入居するかどうか迷っている。もしここに興味が湧いた人がいれば、江坂さんに入居を交渉してみてはいかがだろうか。

ちなみに、まだ検証できていない最大の懸念事項として、夏の暑さというものがある。もし君が体を張って検証するなら、死なないようにせめてポカリを枕元に置いておけ! アデュー!

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